「高齢者のがんを考える会」 発起人からのメッセージ2016

 2013年に「高齢者のがんを考える会(Japanese Organization for Geriatric Oncology, JOGO)」を設立してのち、高齢者のがんに関連するガイドラインやテキスト、機能評価ツール、重要な関連論文の掲載をホームページ上で公開してきました。しかしながら、これまで蓄積された高齢者のがんに関する客観的な情報収集と分析、総合的な機能評価、個人差の大きい高齢がん患者を対象に(治療をしない選択肢を含めて)適正な治療方針を出していくことは大変困難な作業であります。

 すでに団塊の世代が前期高齢者に入り、彼らは10年後には後期高齢者となり、高齢者のがんはまさにこれからピークをむかえようとしています。したがって、高齢者がんの研究ポリシーの策定とそれに基づいた研究成果をもとに日本人のための診療ガイドラインを出していくことは喫緊の課題であります。そのためには多職種による学際的な学術団体が必要と考えられました。

 さいわい2014年秋、化学療法に伴う悪心・嘔吐(chemotherapy-induced nausea and vomiting, CINV)の前向き全国調査を実施した「がんとCINVを考える会」と発熱性好中球減少症(febrile neutropenia, FN)の治療研究グループである日本FN研究会が母体となり、患者をしばしば悩ますがんに伴う症状やがん治療に伴う副作用を予防・治療する支持療法を対象とした学術団体「日本がんサポーティブケア学会(Japanese Association of Supportive Care in Cancer, JASCC)を立ち上げることになり、2015年8月30日に開催された設立記念集会をもって正式に活動を開始しました。

 本学会には、16の部会が置かれ活動を開始しておりますが、その一つに、JOGO発起人の一人、長島文夫先生を部会長とする「高齢者のがん治療部会」があり、高齢者がん医療の大規模データベースの構築、研究ポリシーの策定、機能評価ツールの開発などを行っています。今後、JOGOはこの部会と協働して、みなさまにお役に立つより身近な情報を提供していきたいと思います。

平成28年4月8日
「高齢者のがんを考える会」 発起人
田村和夫 長島文夫 海堀昌樹

研究会概要

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高齢者のがんを考える会

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